2012年10月28日日曜日

コンテナ飼育の幼虫

綾川産のオオクワ幼虫の余りを、床下のコンテナに入れ多頭飼育していましたが、
5ヶ月ぶりに様子を覗いてみました。

大きなコンテナなので、側面からはほとんど幼虫の姿は確認できないので、我慢できず掘ってみたところ、
菌糸と違って、食痕の色が変わらないので、どこにいるのか分からす、残念ながら1頭つぶしてしまいました・・・トホホ

マットは水分少なめだったせいか劣化している感じは無く、まだ大丈夫そうでした。

綾川Cラインの1頭だけ無事に掘り出し、体重測定すると、18g、頭幅11.8mmのオスのようで、
まだ皮が薄く、もう少し大きくなりそうでした。





常温なので成長が早く、もう羽化してるのも居るかなと思いましたが、マットは意外とゆっくりの様ですね。


結局、マット交換はせず、そのまま埋め戻しておきましたが、他の幼虫を潰してはいけないので、余り堅詰めはできず、ふんわりと埋めただけです。

んんー、上手く蛹室できるかな??

餌交換無しで羽化させる事になりそうで、コンテナ多頭飼育は餌代はかなり安上がりです。
そこそこ大きくなってくれれば良いのですけどね・・・




あと、能勢産の方は、以前来期用メスの紹介をさせてもらいましたが、今度はペアでの補強です。



anchorageakさんより ♂83.3 & ♀52.5 です。

前ギネス86.6の孫になり、同腹では何と、祖父と同じ86.6mm!! が羽化している有望な血統です。
少し右顎の開きが悪く、顎ずれしていますが、美肌ですらっとしており、長さが出そうな形で期待しています。


既に有望なメスが居ますので、来期は更に楽しみです。



2012年10月14日日曜日

山で遭遇した生き物たち

先日の樹液採集の際、木をチェックしながらも谷の水が濁っているのが気になっていました。
赤茶けた色で無く黒っぽい濁りなので、工事でもなさそうだし、こんな山奥でドブ掃除してる
人なんかいる訳ないしなあ・・・なんて思いながら進んでいくと、上流のため池の水が抜かれ、
わずかに残った沼地でイノシシの親子が何か物色していました。

しばらくすると気配を感じたのか、うなり声で威嚇し始め、しばらく膠着し、やがて反対側の
林へ歩き始めては止まり、又歩き始めては止まり、そして消えていきました。

イノシシや鹿は時々見掛けますが、いつもすっ飛んで逃げていくので、今回の様に写真撮れる
くらい時間の余裕があったのは初めてでした。

威嚇にはビビりましたけど・・・(笑

立ち止まって威嚇中
山に入る方! 谷の水が濁ってると要注意です!

子連れの場合や、これからの狩猟シーズンで追われてるヤツは非常に危険ですので
気を付けてください。

昔、父が手負いのイノシシに襲われ、腿に噛みつきにきたそうです。
幸い剣鉈を持っており、喉から心臓を刺し仕留める事ができましたが、丸腰だと大怪我だった
でしょう。

その話を聞いて以来、山には枝払い用に剣鉈持って行くようになりました。



あと、林道に可愛い蛇がいたので連れてきました。

ヒバカリ


ヒバカリ 名前は“ちび助”

調べたらヒバカリっていうおとなしい蛇のようです。

蛇は、去年高知からアオダイショウ連れてきましたが、こちらは飼育簡単で、鶏肉でどんどん
大きくなっています。

ヒバカリは比較的難しいらしいですので、しばらく様子見てリリースするか判断してみます。
息子はかなり気に入ってますが・・・。

アオダイショウ(だと思います) 名前は“へびちゃん’


ブリードの方ですが、今月初めに有名ブリーダーさんから譲って頂いた有力な幼虫の餌交換を
しました。
メスが多く判断が難しいですが、数少ないオスは21g、16gと少なくとも、オスは体重乗せる事が
できませんでした。(泣

んー、冷温庫の過密飼育がダメだったのかな?なんて反省してます。

ただ、頭幅はそこそこあったのと、うち以外では非常に優秀な様ですので、後半に期待します。

自己ブリ分は、能勢のAラインの大きなメスは加温してたのですが、1頭暴れが収まらず、
温度下げてみましたが全く駄目で、とうとう今日3本目に交換しました。

体重は18gから15gまでダウンしてました・・・トホホ



ボトルは無かったので、マットでも良かったのですが、近くのショップでGpot900を購入しました。
と言うのも、実はこの容器リサイクルして使ってますが、底面が大きく、口も広いので使いやすくて
気に入ってます。
G-pot 900cc スタウト型
若干通気良すぎて乾燥し易いですが・・・。

2012年10月8日月曜日

樹液採集 ~これで最後にしよう~

土曜日は2.5ヶ月ぶりに香川の山へシーズン最後の樹液採集に行ってきました。
息子も誘いましたが、“もうこんな時期はおらんやろっ”てついて来ませんでした。(泣

新成虫が出てるかも知れないので、7月に廻ったところで有力なポイントを再確認する事にし、
涼しい朝のうちから行動開始です。



まず最初は、初夏にノコギリが沢山いたポイントです。
まだまだ樹液は大丈夫な様で、蜂がブンブン・・・・

ちょっと嫌ですけど、慎重に確認するとまだまだ虫達頑張ってました!
ノコギリポイントだけあって、こんな立派なヤツも・・・。



ヒラタやコクワも入っており、夏とあんまり変わらない様子です。

違うのはカナブンが居ない事くらいでしょうか・・・


コクワ 頭隠して尻隠さず 


更に、昨年樹液で実績あるポイントへ移動し、探索を続けていると、
ある木の上部に大型の黒光りする甲虫らしいのが見えました!

ドキッ とし、ライトで確認しようとしますが、よく分からないので、登って確認するとこれです・・・。



ノコギリ多いですね-。

この日樹液でドキッとしたのは、結局このシーンだけでした。(泣

後は違う意味でこんな奴らにドキッとさせられました(笑





樹皮メクレの状態はたった2.5ヶ月ですが変わってきているものもあり、その変化のスピードにちょっと驚きました。

1年経ったものでは、かなり広がっているものもあり、同じ木が毎年好ポイントとは限らない様です。




最後に向かったポイントで、今年倒れたての倒木があったので、枝払い用の剣鉈で少し割ってみると
根元のグズグズの部分から太く荒い木くずの食痕が出てきました!
おお!こんな所でヒラタ発見か!

ちょうどヒラタのメスが欲しかったので、追っていくと、水分の少ない先端の方に伸びて行き、
食痕に菌糸が廻って白くなっており、良い臭いがします。

あらら?死んでるか、もう出た後かな?って思いながら進めていると、今度はだんだん堅い部分に入り始め、食痕もキメが細かくなりました。

んん?これはヒラタじゃない・・・・って思い始め、

生きててくれ・・・・そう思いながらもう一撃すると、

ポコッ と穴が開き、


 


奥に大きなピンクのおしりが見えました!

おお!生きてる!

慌てて撮影し、取り出しにかかります。





材割りの道具を持っていなかったのでかなり苦労しましたが、何とか頭も確認でき、間違いなさそうでした。


綾川産オオクワガタ3令 体重9.5g 頭幅9.9mm


予定外に材割りになってしまいましたが、綾川産は念願だった自己採集からの累代の目処が立っているので、これ以上追加は必要なく、止める事にしました。

材もまだ容量があり、ここで育つ環境が保たれそうなので、残りが居れば羽化出来るでしょう。

綾川では樹液は行くと思いますが、材割りはもう最後にしようかなと思ってます。




その後は樹液で良い発見も無く、このポイントで終了し、有名うどん店 “山越” で食べて帰りましたが、相変わらず行列凄いですねー。


今年は暖かいので、少し色付き遅めです。