2015年4月19日日曜日

一撃! ワンプレスマシン

ブリードの近況ですが、最高温度に達してから20日以上経過しました。
メスは早いので蛹、多くは蛹室作成~前蛹といった状況です。

オスの方はやっと蛹室作成が始まった固体がチラホラ・・・・
少し動きが鈍いですね。

暴れの方は、今年も相変わらず多くなっております・・・

菌糸2銘柄のうち、一方は環境が合わなかったのか、全てカビ&劣化で、暴れ率100%。
もう一方はなかなか良い状態ですが、それでも暴れ率40%~50%くらいでしょうか・・・・?
今後もう少し増えるかも知れません。

たくさん居た35g以上の大型幼虫も、暴れなしで蛹化しそうな個体は、現在2頭のみといった
寂しい状況です・・・・・

こんなにダメな経過でも、我が家としては “過去最高” の経過ですので、
昨年ほど絶望はしてません(笑

期待出来そうな個体は、暴れてもさっさと4本目に入れております。



やはり、添加剤等で幼虫を太らせても、暴れが多くなるような気がするので、
今期は、添加無しか、極少量にして飼育してみようと思います。

今シーズン(来年)の目標に “暴れ率20%以下” を加えておきましょう(笑




さて、暴れとはあまり関係ないと思いますが、
シーズン開幕に向け、道具の大型補強をしました!

昨年末、どうしても今話題のワンプレスマシンを試したくなり、
三階松さんの400kgプレス(現在は420kg)を予約してしまいました。

ashtakaさんのマシンがあるのに、一度試したくなると我慢できないんですよね(笑



2月に到着し、暴れボトル詰めに何度か試しましたのでご報告致します。



まずは外観。




さすがに最新の強力プレスマシンらしく、いかにも頑丈そうで安定感があります。

オプションのストロングアタッチメントは、とにかく分厚い!

大きさは、ashtakaさんのマシンとあまり変わりません。


早速、動かしてみると、
動きは大変スムーズで、惰性でプレズ部が上下する程です。

操作が安定しており、実にしっかり作られている印象があります。


反面、予想はしていましたが・・・

本体が “重い!”

20kgの本体は、出し入れに結構覚悟が要る重さなので、
保管場所は検討する必要がありそうですね。







実際に使用してみたところ、

予想通りスムーズな動きで、圧倒的なプレス力です!

しかも、あの重さのおかげで、使用中もマシンがずれる事無く安定しています。

ただ、強力なプレス力を得るためにギア比を低く(?)してあるためか、
今まで使用していたマシンに比べ、ハンドル回転の割にプレス部の上下が小さいですね。

そのため、何度か菌糸を足しながらプレスするのはかなり面倒です。




やはり、このマシンは “ワンプレスに限る!” って事で、

付属の55φプレス板にも、74φのステンレス板をエポキシで接着し、
800cc、500cc用のワンプレス板を作ってみました。








あとは、菌糸を盛るためのガイドです。

最初、三階松さんのHPで紹介されていた方法で作成したのですが、
径が大きいので、こぼれが結構発生します。

やはり多くの方が利用している塩ビパイプで作ってみることにしました。
特殊の工具はありませんので、見た目悪くとも、簡単な方法という事で・・・・





まずは800cc、500cc用。

うちでは、オオクワキングさん、DOSさんのクリアボトルを使用していますが、
これらのボトル口の内径と、塩ビ管VP75φの内径がほぼ同じです。

又、ボトル口の外径(ネジ切り部)と、塩ビ管VU75φの内径がかなり近い値です。

そこで、VP75φと、VU75φ用のソケット(継ぎ手)をカットしたものを接着して作成してみました。




これなら単純にカットして接着だけなので、そう難しくないと思います。





ポイントは、

①VUとVPを間違わない事。(VPパイプにVU用継ぎ手です。外径は同じなので使用できます。)
②塩ビ管用の接着剤を使う事。(他の接着剤でははまりにくいです。)
③ソケットに差し込む際、完全にリブまで入れずに手前10mm~12mm程度で止める事です。



このリブはVU75φの内径≒ボトル口外径になっていますので、セットした時にぐらつきを押さえる
役割をします。




次に1400cc用です。

こちらはボトル口の内径、外径がVU100φのそれぞれ内径、外径とほぼ同じなので、簡単です。
VU100φのパイプと同じくVU100φ用のソケットを使用して作成します。
上と異なるのは、ソケットに差し込む際、今度はリブ一杯まで差し込む事です。




さて、いよいよワンプレスにチャレンジです。




まずはセットして菌糸を盛ります。





ストロークの関係上、ガイドの長さはやや短めですが、
菌糸の量は、表面を軽く押さえる程度で丁度良さそうです。

幼虫投入用穴明けを置いて・・・・





おりゃあー” と一撃!




・・・あら、思った程力は必要ありません。

あのギア比のおかげでしょうか??
心地よい感触で沈み込んでいきました。

なじませるため、その状態で数回軽くプレスして外すと・・・・






プレス完了!  



“おっ! 良い感じです!”



これは感動的です!

当初、オーバースペックかと思っていた1400用のストロングアタッチメントですが、
分厚いので、プレス版の上には菌糸が溜まらず、重さもバランスの良さに
つながっているようで、悪くありません。

気になっていたギア比も、ワンプレスなので全く気にならなくなり、
これなら大量の菌糸詰め時に、強力な武器となってくれる事でしょう!

800ccは更に軽く、簡単にワンプレスできました!




これからこのマシンを検討されている方へ

このマシンは、ワンプレスで使ってこそ実力を生かせます!
ガイドを上手く工夫して、是非ワンプレスでご使用ください。






 ちなみに、今回ashtakaさんのマシンにも、若干の補強をして、
大きいプレス板を取り付けたのですが・・・

800ccならワンプレスも行けそうかな・・・???って感じでした。

ashtakaさんの方が本体重量が軽いので、気軽に出し入れ可能なだけに、
実は、800cc用ワンプレスマシンとして “最強マシン” かも知れません。

但し、壊れなければの話です。(笑

私のマシンは、最も初期のタイプなので、明らかに

“規格外使用” となると思います。

ですから、普段はワンプレスでは使用せず、ブロック数が少ない時に、
すぐ引っぱり出して、複数プレスで詰めるような使用方法になると思います。

少ない時は、軽さも大きな魅力になってしまいますね。

ここを見て下さった方も、無理をして壊さないようにご注意ください。


(今では、ashtakaさん、三階松さん共に専用機を用意されているようですので、
 ワンプレスご検討の方は、初めからそちらを選択して頂くようお勧めします。
 ashtakaさんの方は、専用ガイドも用意されていますので、上記の様なハンドメイドも
 必要無いと思います。)




優れた機能を持った、これらのプレスマシン。

近頃は、見る度に惚れ惚れし、美しく感じるようになってしまいました。
プレスマシンマニアになりそうでヤバイです。

2台で止めとかないと・・・・・(笑



こんなに素晴らしいマシンを、安価で作って下さる方々には、
本当に感謝せずにはいられません。






















2015年4月5日日曜日

赤いオオクワガタ

先週末は、久しぶりに妻に実家がある千葉に行ってきました。
今回は短期なので、自家用車でなく、初の寝台列車です。

ペット同伴のため個室を取ったのですが、なかなか快適な移動手段だと感じました。
値段は高いですが、睡眠時間内で移動でき、滞在時間が有効に使えるため、これからも積極的に利用したいと思います。

サンライズ瀬戸号
こちらは2段ベッドの個室です。



向こうでは、もっぱら“運転手”となり、大型ショッピングセンターやカート場、東京方面などへ案内です・・・
四国で暮らしていると、車での移動が多くなりますので、つい車で移動したくなるようですね・・・

近所のスリックカート場



しかし、さすが大都市、気を付けていても渋滞に嵌まってしまいますねー
運転手もかなり疲れましたが、乗る方も疲れたようで・・・(笑

ディズニーには電車で行ったようですが、子供達曰く、
“都会の人の方が田舎の人よりたくさん歩いてるから、足腰強そうやね”

ん・・・確かにその通りかも知れません(笑



で、今回、私が最も楽しみにしていた場所はこちらです↓


出張の際、時間があれば寄りたいと思っていたのですが、なかなか都合が付かず、行った事無かったんです。

場所は、予想したより狭い路地にあり、駐車場を探すのに一苦労・・・・

少し離れた場所に置いて周辺を歩くと、近くには別の昆虫ショップもあったりと、
なんだか“昆虫のメッカ”に来たような気分になり、ワクワクしました!


中に入ると、お客さんも多く商品も予想以上の展示数です!

生体はもちろん、標本なんかも豊富にあり、
息子と2人で凄い虫を見ては、興奮しっぱなし状態でした(笑

大好きなタガメやゲンゴロウの標本もありました!



かわいい女性スタッフの方に撮影許可を頂き、記念撮影!



なかでも一番迫力があったのはこの子です。


大きさと動き、値段にもびっくりです!
スタッフさんにも特別大切にされているようでしたよ(笑


長時間お邪魔した割には、ゼリースプリッター1個しか購入しませんで、
スタッフさん申し訳ありませんでした。







前置きが長くなってしまいましたが、表題の“赤いオオクワガタ”です。



1月に成虫で採取した個体です。

この時採取した3♂のうち、この個体は3頭目に割り出した個体で、3兄弟で最も赤っぽく、
サイズも大きかったです。

当初は、羽化して間もないため赤いのかと思っていたのですが、その後、一向に黒くならず、
ノコギリクワガタの様にうっすら茶色のままなんです。

関係ないかも知れませんが、性格は荒っぽく、背中はつや消しでした。








次に

こちらは2頭目の個体で上の個体ほど赤くはありません。
対照的に背中は艶が強く、メスの様にスジが際立っています。




もう1頭最初に出た個体は、サイズは一番小さく、指摘されないと分からないくらい黒に近いです。






赤いオオクワについて検索したら、餌や羽化時期によるとの説があるようです。
又東北地方ではたまに見られるようです。


上の説のうち、
餌については同じ木から真っ黒の成虫も出ていますので、大きな要素ではないかも知れません。

羽化時期を考えてみると、
今回の3頭は、晩夏か秋以降と思われ、大きな個体ほど赤みが強く出ています。

一般的に大きな個体の方が羽化時期は遅いでしょうから、おそらく赤みが強い大きな個体ほど
寒い時期に羽化したと予想されます。

東北地方に多いとの話からも、羽化時期の温度が低い事に何か関係があるかも・・・・??
と勝手に推測しています。




もちろん遺伝説についても有力なので、ブリードして検証してみたいと思います。

ただ、同腹らしいメスは採取出来ていないんですよね・・・

同じ木から出した3令メスと掛けてどうなるか・・・??
半分くらい赤個体が出るでしょうかね?




来年上手く検証できましたら、結果ご報告させて戴きます。